銀座の珍ビル「中銀カプセルタワー」がセクシーすぎる写真展を開催

8月25日(木)から写真展「中銀カプセルガール」が開催。写真家・山本華漸さんにお話を聞きました。世界を魅了する建物が醸し出すエロスを体感してみては?
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日本が誇るヴィンテージマンションの中でも群を抜いて奇抜なデザインといえば「中銀カプセルタワービル」。手がけたのは世界的に有名な建築家、故・黒川紀章氏。

未来のカプセルのような、洗濯機のような四角形がジェンガのごとく積み上げられた外観は、映画監督のフランシス・コッポラや俳優のキアヌ・リーブスなど多くのクリエイターの心を鷲掴みにしています。

_01中銀カプセルタワービル外観。このフォルムたまらない・・・。

そんな中銀カプセルタワービルを撮影した写真展「中銀カプセルガール」が8月25日(木)から「Gallery NIW」(東京・文京区)で開催されます。

_09「中銀カプセルガール」展示作品より

え?建築とか紹介するサイトじゃないって?それはきっと中銀カプセルタワービルを知らないからですよ。こんなにセクシーな建物なかなかないんです。

ということで、写真展を主催した写真家・山本華漸さんにお話を聞きました。

DSC_4256撮影中の山本華漸さん

 

ーーー今回の写真展を開催することになった経緯を教えてください。

もともとは中銀カプセルタワービルを撮影したくて、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表の前田さんに問い合わせたのがきっかけです。

中銀カプセルタワービルは東京に実在するヴィンテージマンションの中でも奇抜なデザインでクリエイターからの支持も高い建物なんです。

でも、いろいろな話をしていくうちに、ビル自体が老朽化で取り壊されてしまうかもしれないことを知り、アートの力で中銀カプセルタワービルを保存していくプロジェクト(中銀アートプロジェクト)に参加させて頂くことになりました。

この写真展のテーマは「中銀カプセルタワービルの今」です。存続が危ぶまれている日本が誇るアートな建築物の実情とデザインの素晴らしさを少しでも多くの方に見て頂きたいと思い写真展をすることにしました

ーーー実際に中銀カプセルタワービルで撮影をしてみていかがでしたか?

大変だったのは部屋の広さが10㎡しかないことです。撮影するには狭すぎました。でも、この狭さこそがカプセルの良さであり、日本の住宅事情を象徴しているのでこの空気感は大事にしました。

_03中銀カプセルタワービルの内観。SFっぽい。

_02こういう埋め込みのテレビとかいいですよね。

R0001316テレビクルーが取材に来た様子。狭い中での撮影は大変だったとのこと。

 

ーーー建物もですが、作品に登場する女性が印象的です。

中銀カプセルタワーを見たときに「強い・硬い・冷たい」といった男性的なイメージのデザインで形成されているような感じを受けました。そんなデザインの建物を中和させていったらどんな絵になるかを見たくて女性モデルを入れました。

女性の撮影は、一番美しい一瞬を常に狙っています。特にヌード写真の場合は「恥ずかしい・美しく残して欲しい・見られたい・変わりたい」などモデルさんの色々な想いがあります。それを裏切らないよう、最高の一瞬を引き出すために色々な工夫をしています。結果、建物とも美しくマッチしました。

 

_04丸い窓と女性。

_IMG7080階段部分にも時代を感じますね。

 

DSC_1213中銀カプセルタワービルをいろんな女性が彩っています。

 

ーーー女性の一瞬。中銀カプセルタワーの撮影も共通する部分がありそうですね。

長い間ヌード撮影をしていて思うのが、今ヌードを撮影させてくれてる子がいつ撮影NGになるかわからないんです。仕事・彼氏・家族・年齢など色々な理由により大げさに言うと明日撮影NGになるかもしれない。だからこそ今を全力で撮影するし、想いも強いし、美しいんです。その部分は無くなるかもしれない中銀とリンクしたかもしれません。

 

_06可愛いいです。

_07いろんな顔をもつビル。

ーーーにしても、この建物すごくセクシーですよね?

こんなにセクシーでドキドキする建物はなかなかないです。人間って日頃、目にしないものを見た時にドキドキ感が爆発します。中銀のフォルムやデザインはその最たるものです。

建築ではないですが、好きな子の裸を初めて見る時のドキドキ感と変わりません。撮影で10回以上来てますが、いつ来てもセクシーだと思います。

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ーーー中銀カプセルタワービルのセクシーさから女性が学べるものって・・?

すべてのものは変化し朽ちていくから美しく。それは人間も建物も同じ気がします。だからこそ、この瞬間を全力で生きている人は飛び抜けて輝くのだと思います。大げさかもしれませんがこのカプセルタワーにはそんなことを思わせてくれるパワーがあるように思います。

_10美しいですね。

ーーー最後に、これから展示会をご覧になる方に一言

日本が誇る建築「中銀カプセルタワービル」の「今」を見に来てください。中銀カプセルタワービルの内部を見られる機会は稀だと思います。写真ではありますが空気感が伝わります。また会期中は在廊しておりますので、色々なお話もできますので来場をお待ちしております。

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山本さん、ありがとうございました!

その姿を見た人は誰しもが惚れてしまいそうな中銀カプセルタワーの魅力。朽ちていきながらも美しくありつづけるその姿から建築のエロス、そして今を生き続ける強さを感じてみてはいかがでしょうか?

【展示情報】
場所:Gallery NIW
日程:2016 年 8 月 25 日 ( 木 ) ~ 28 日 ( 日 )
時間:12:00~21:00
住所:東京都文京区関口 1-44-8
HP:http://gallery-niw.jp

写真展をまとめた写真集『中銀カプセルガール』を出版するための資金募集をクラウドファンディングサイト「A-port」で実施しているとのこと。出版にあたって発生する印税の全額が中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの活動資金にあてられます。

支援のリターンとして、中銀カプセルタワービル内で支援者をKazan Yamamotoが撮影して制作する写真集や、カプセル内部の半日利用権、カプセル見学会などを用意しているとのこと。

https://a-port.asahi.com/projects/nakagin/

【中銀カプセルタワーとは】
黒川紀章が設計した 140 の四角いカプセルが積み木のように重ねられた、まるでおもちゃのような建築物。1 カプセル わずか 10 平米。デザイン性の高さは世界的に評価が高く、この建物を見るためだけに海外か ら日本へ足を運ぶ熱烈なファンも多くいる。映画監督のフランシス・コッポラや俳優のキアヌ・リーブスも来日時にここを訪れている。しかしながら、このヴィンテージマンションも築 44 年。深刻な老朽化を前に建て替えか?保存か? 昭和の名建築の命運が揺れている。

【山本華漸(やまもとかざん)プロフィール】
2000 年にファッションデザイナーとしてブランドを立ちあげ、伊勢丹・パルコ・三越などで展開していたものの、10 年後多額の借金を抱えクローズ。当時ブランドのファッションフォトを自ら撮影していたことからプロフォトグラ ファーとして転身。現在ファッションの広告・カタログ撮影と各種ポートレート写真を中心に活動中。
http://kazanyamamoto.wix.com/photo