これって女体盛り!?日本初のNYOTAIMORIサービスがオシャレすぎる

”女体盛り”のイメージを変える”NYOTAIMORI TOKYO”って?23歳でNYOTAIMORIサービスを立ち上げたMyuさんにお話をきいてきました。
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こんにちはイライザです。さて、今回ご紹介するのは「女体盛り」でございます。

刺身やお寿司が盛り付けられた女性の裸体。いかがわしい表情をした男性が器と化した女性の体を愛でながら料理をいただく。女体盛りのイメージといえば、このような感じでしょうか?

実際、「女体盛り」は江戸時代の遊女の指南書に「女性器に刺身をつけて食べたがる面倒な客がいる。」と記載もあり、古くから性的な余興として存在していた ようです。最近では “日本文化”として「女体盛り」を提供する海外のお店が話題になっていましたね。まあ、女体盛りが日本文化かどうかはさておき、日本人でも女体盛りを見た ことがある人はほとんどいないはず。

ということで、一緒に見ていきましょう。はい、こちら「NYOTAIMORI」(女体盛り)でございます。

モードなメイクを施された美しいカラダの上に、カラフルでポップな料理が盛り付けられた「女体盛り」。性的道楽というよりエンターテイメントに近い“NYOTAIMORI”はきっと皆さんが思い描いている「女体盛り」のイメージとはだいぶ違うはず。

ということで、今回の「性とアート」では、女性も楽しめる「女体盛り」。 “NYOTAIMORI TOKYO” をご紹介。“NYOTAIMORI TOKYO”を若干23歳で立ちあげ「女体盛り」の新しいカタチを表現している女性、Myuさん (@MYUUUUYM)にお話をきいてきました。それでは、Myuさんを覗いてみましょう。

「まわりにセクシャルマイノリティの方が多かった。だから“性”については常に考えているような気がする」

―――“NYOTAIMORI TOKYO”名前だけ聞くとかなり刺激的ですが、「女体盛り」を提供しはじめたきっかけを教えてください。

きっかけは本当に遊びだったんです。22歳の誕生日の時に「女体盛りのケーキが欲しい」と思って、友人たちと一緒にデザインをして、ヘアメイクも入れて女 体盛りケーキを作ったんです。そのケーキが思いのほかいい作品になったので、その後、20人ほどのホームパーティで寿司職人を招いて女体寿司盛りをしてみ たら見ている人がみんな喜んでくれたんですよね。それで、これは本格的にやってみたいなと思って2015年2月にサービスを立ち上げました。

―――最初はちょっとした思いつきだったんですね

そうなんです。あとは、NYOTAIMORIを作ること自体が楽しかったからですね。生け花に近いのかな。私はNYOTAIMORIはエンターテイメント だと思っているので、食べ物や装飾の配置、モデルのメイク、照明、盛り付けの順番など、総合的な演出を考えるんですけど、それを企画すること自体が好きな んです。

盛り付けの順序や配置自体もNYOTAIMORIには大事な要素らしい

―――なるほど。とはいえ、思いつきからサービスを実際にはじめるのって凄いなと思うのですが、どこかで働いたりモノづくりをしていた経験が?

いや、たいした経歴はなくて・・・。もともと現代美術をしたいと思っていて、高校を卒業したときに東京芸大を受けたんですがダメで、芸大にいけないなら自 分で何かやってみようと思ったんですよね。それで高校時代に作品を一緒に作っていたメンバーと作品つくりの延長で何か仕事ができないかなと思って2014 年4月にまずは「BIRTHDAY」(http://the-birth-day.com/)というサイトを立ち上げました。で、そこから約1年後に NYOTAIMORI TOKYOをはじめました。

―――「BARITHDAY」というのは、どんなサイトなんですか?

ラブグッズを取り扱っているサイトで、日本のサイトではあまり取り扱っていないアメリカの「WonderLand」などの商品を輸入販売しています。最近 では、「WonderLand」の商品を秋葉原ラブメルシー(※1)で取り扱ってもらうようになりました。今後も「BIRTHDAY」では海外のグッズな どを紹介する活動をしていきたいと思ってます。

※1秋葉原にある大型アダルトグッズ専門店

ラブグッズを販売しているサイトだけど、とってもオシャレ。アメリカのラブグッズ「WonderLand」等を輸入販売。

「“女の子”だからカワイイとかじゃなくて、男女差を超えたところにあるセクシャルなものを作りたい。」

―――NYOTAIMORI TOKYOをはじめてみて反響はどうですが?

海外の方からの反響が大きいです。「NYOTAIMORI TOKYO」のオーダーの8,9割が日本に来ている海外の方からなんです。表立ったプロモーションはしていないんですけど、「NYOTAIMORI」で ネット検索すると1番上にでてくるようで、そこからオーダーいただくことが多いです。

―――海外の方って「女体盛り」を御存じなんですか?

「天ぷら」とか「寿司」と同じレベルで言葉は知っているようです。海外だと「NakedSushi」といって提供しているお店もありますしね。なので、サービスを始める前から海外にも展開したほうがいいとは思っていたのでサイトはすべて英語表記にも対応しています。

―――実際にNYOTAIMORIをご覧になった方の反応はどうです?

男女でいうと、女性の方がノリノリですね。「キレイ」「カワイイ」っていいながら写真をどんどん撮影していらっしゃいますね。逆に男性は「これっていいのかな?」といった感じで、こわごわ見てる方もいます。

当初は、男性が下品な感じでオーダーしてくるのかな?とおもってて、だからモデルには絶対触らせないぞと意気込みながら仕事場にいってたんですが、いいお客さんが多いせいなのか、実際はそういった方は全然いなくて安心しました。

点心や家鴨の丸焼きを盛り付けたチャイニーズスタイルのNYOTAIMORI。

―――たしかに「女体盛り」のイメージからすると、その反応って意外ですよね。

やはり日本人だと昔ながらの「女体盛り」のイメージをお持ちの方は多いですよね?温泉宿で「ここはアワビかな?干しブドウがついているぞ」的なイメージがあるじゃないですか(笑)なので本当に意外な反応でしたね。

もちろん、そういったフィルターを通してご覧になる方もいらっしゃると思いますが、海外の方の場合はそのフィルターがないので、提供された作品をありのままに見て「キレイ、かっこいい」と率直な感想をいってくれるんですよね。

―――なるほど。たしかにNYOTAIMORI TOKYOの作品って海外向けというか、ポップで、あまりエロさを感じないですよね。

エロく見えないギリギリの表現が好きなんです。局部等はもちろん隠してますが、一応ハダカなんですけどね。私はエロを極限まで薄めていくと、違和感のある美しいモノができあがると思ってるので、作品は意図的にエロを薄めるようにしています。

―――「女体盛り」なのにエロさを極限まで薄めるということ自体に違和感がありますよね。

作品をつくる時にエロを極力減らすというのは、性別関係なく“モノ”として美しくしたいと思っているからなんです。近々「男体盛り」もしたいと思ってるん ですけど、NYOTAIMORIも“女の子”だからカワイイとかじゃなくて、男女差を超えたところにあるセクシャルなものを表現したいなと。

―――男女差を超えるというのは、まわりにセクシャルマイノリティの方が多かったという環境も影響しているんですかね?

そうですね。影響していると思います。なので、女が見ても、男がみても、ゲイが見てもカッコイイと思える作品って凄いと思うし、私もそういった作品をつくりたいなと思っています。

私のまわりにいたゲイの人たちって、男性として生まれてきてはいるけど、女性の恰好をしたり、だけど、たまに男性の恰好を選択してみたり、なんというか、性別で遊んでたんですよね。私は、彼らのそういう性別を選択する感覚が好きなんです。

私は女として生まれて女として生きているけど、そういう感覚を持っている彼らをうらやましいというか尊敬している部分があるんですよね。外装は関係ないと いうか。なので、私は自身だけではそれを表現できないので、NYOTAIMORIという形でモデルさんの身体を通して表現しているんだと思います。

「アートなのか猥褻なのかというよりも率直にソレを見て何を思うかということ」

―――最近、春画をはじめとして「性」にまつわる作品において、アートか猥褻かといった論議が繰り広げられていますが、Myuさんはどのように感じますか?

私は人間が作っている以上、「アート」「性」ってそもそも別物として考えるものじゃなくて、少なからず「アート」は「性」の要素を含んでいるものなんじゃないかと思ってます。

でもそれって別にアートに限ったことじゃなくて、日常の生活でも性的なものって何かしら関係していると思うんです。たとえばレストランもそうですよね。店 内の照明を暗くしてムードをつくる行為や、口紅にしても赤い口紅を塗るという行為自体も “性”とまったく関係ないとは言えないと思うんです。でもレストランや口紅が性的なものかというとそうじゃないですよね。

だから、アート作品において、性的な表現だから取り締まるっていうのは浅はかだなあって思ってしまうんですよね。その作品自体が、どういう風に見えるかと いう問題なのに、そこを見ないまま性的な内容を含むから、ハダカだから駄目ってことで禁止にしてしまうと、アートに限らず他にも多くのものをNGにするこ とになるんじゃないかなと。

―――なるほど。NYOTAIMORI TOKYOの今後の展望は?

「女体盛り」をサービスとして提供しているのは、日本だと私たちだけだと思っているので、地道にNYOTAIMORIの表現を突き詰めて、どんな反応、評価をされるのかが知りたいです。

あとは海外出張もしたいと思ってます。というのも、やはり日本だと昔の「女体盛り」のイメージが強すぎて。日本の大きなパーティにもお声かけいただいたこ とがあったんですが、やはり最終的に企業側からブランドイメージが・・という理由でNGになることが多いんです。でもその「NYOTAIMORI」のイ メージって、いくら言葉で言っても伝わらなくて、実際に見てもらうしかないんですよね。

だから、まずは海外の方から率直な意見をもらい、きちんと評価されるようになることで、将来的に日本での“NYOTAIMORI”の見られ方が変わっていけばいいなと思ってます。

でもまずは、12月3日にNYOTAIMORI TOKYOのお披露目イベントをするので、それをがんばろうと思います。今年の集大成のイベントなんです が、これまでも取材依頼などがあったんですが、撮影のためだけに作品はつくれないのでお断りしてたんです。なので、今回はそういった方をお呼びして 「NYOTAIMORI」を見ていただきたいと思っています。

*人数に限りはありますが、一般の方も参加可能とのことなので気になった方は下記サイトから申し込んでみてください。

NYOTAIMORI TOKYOお披露目イベントのキービジュアル

―――イベントがんばってください!!さ、最後にNYOTAIMORIの料理って食べてもいいんですかね・・・?

大丈夫ですよ(笑)ただ食べれる箇所は決まっています。でも基本的にNYOTAIMORIは食べるのがメインじゃなくて、エンターテイメントとして鑑賞いただくのがメインです。

―――そ、そうですよね!!Myuさん、ありがとうございました!

Myuさんが手掛ける従来のイメージや性別を超えた「NYOAIMORI」。料理が盛り付けられたカラダは「女体盛り」のような“器”や“女”としての存在ではなく、料理を含めた“作品”そのもの。作品を見た人は思わずシャッターをきってしまうはず。

ランドリーガールでは12月3日のお披露目イベントのレポートも実施予定なのでお楽しみに♡

【NYOTAIMORI TOKYO Reception Party】
開催日程:2015年12月3日(木)
時間:20:00 – 22:00 (Show time 20:30-)
場所:Rose Tokyo   東京都港区西麻布2-2-2 NK青山ホームズ ( http://r.gnavi.co.jp/gd21200/)
入場料:5000円 Free Drink & Sushi
Dress code:Elegant or 和装
主催:NYOTAMORI TOKYO

※フードはつまみ程度のご用意ですので、予めお食事されてからのご来場がおすすめです。
※定員に達した場合は入場制限をする場合がございます。ご予約のお客様が優先となりますので、FBイベントページに参加表明をするか、参加人数とフルネームを添えて下記アドレスまで(11/30〆)。
nyotaimorigirl@gmail.com